2013 9月13日 投稿
総合健康学コラム Vol.5

日本総合健康協会では、健康について、色々な悩みをお持ちの方々に、その悩みの根本は何なのか、
その悩みを様々な角度から見ながら、あらゆる対策法についての情報を提供していきます。
皆様の健康に、少しでもお手伝いになればと考えています。

痛みのシリーズとして、第2弾は生理痛・月経困難症についてです。
女性にとって毎月起きる生理で痛みが起きることは
とてもQOL(クオリティ オブ ライフ 生活の質)を下げてしまいます。
そんな悩みから解放されるためにも、基本的な知識や見方の違う知識を見につけて行きましょう。

まず、最初に基本的な知識です。
生理とは何かについて書いていきましょう。

思春期を迎えた女性の体は、子供を作れる準備段階に変わり、
身体の中での2種類の女性ホルモンの活動が周期的に行われるようになります。

最初に脳にある下垂体という所から卵胞刺激ホルモンが出されます。
すると、このホルモンが卵巣にある卵胞を刺激して、子供を作ることの出来る卵胞(成熟卵胞)になるように指示を出します。
卵胞は大きく成長しながら、卵胞ホルモンを作り出します。この卵胞ホルモンによって、子宮の内側にある子宮内膜が増殖していきます。

卵胞ホルモンの量がピークになると、脳の下垂体から黄体形成ホルモンが出されます。このホルモンが卵巣に届き子供を作ることの出来る卵胞が刺激され、卵子が外へ飛び出します。この黄体ホルモンは、子宮内膜に受精した卵子が着床しやすくするサポートしています。

精子と卵子が受精すると子宮腟内へと運ばれて、子宮内膜に受精卵が着床します。
黄体ホルモンは子宮内で環境をつくりをしますが、妊娠しないと黄体ホルモンは止まり、不要になった子宮内膜がはがれます。

このはがれた子宮内膜と血液が体の外に出てきたものが生理です。

このように、2種類の女性ホルモンのバランスによりコントロールされています。

そのような中で、生理痛という痛みを発症するのですが、実は年代によって要因が変わることが多いのでお話をしていきましょう。

■10代の生理痛
10代のころは、身体が未熟なために子宮の出口が狭く、子宮内ではがれた内膜がうまく外に出ないために痛みを感じることがあります。これらの症状はほとんどないという方から、吐き気などを伴うといったほど辛い症状が出るといった個人差があります。

■子供を生む前の生理痛
子供を生む準備ができる歳頃になると、ホルモンバランスも安定してくるものの、ホルモン量が増えてくるので、人によっては子宮を収縮させる力が強く、生理痛で悩むことがあります。

■子供を産んでからの生理痛
一般的には授乳中は整理は来ませんし、子供を産んでからは生理痛が和らぐということが多いです。しかし、最近は出産後すぐに働く女性が増えているので生理痛もすぐに出てしまう方がいます。また、この時期に生理痛症状の頭痛や吐き気などは他の病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。

■40代の生理痛
40代に入ってからも生理痛で悩まされる方は多いです。この時期に生理痛で悩まされる方は特に子宮内膜症や子宮筋腫など気を付けなければなりません。特に、子供を産んでいない女性は注意が必要です。

以上のように、年代によっても注意する点が違うことがあるので、いつものことだからと身体からの訴えを見逃すことなく、自分の身体を大切にしてあげましょう。

次回は、生理痛の原因などについてお話をしていきます。

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